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紅林 柊。

生徒会長を務め、容姿、勉強、スポーツにおいて全てに優れている



完璧な男の子だ。



だから、柊に寄って来る女の子は大勢いたし、告白された回数も数えられないほど。


だか、柊は毎回冷めた態度で女の子に接し、告白も全て断った。






噂によると、断る時の決まり文句は毎回



「本当の俺を知らないくせに。」


らしい。


女の子たちは彼女になる為に柊について探ろうとしたが、学校での柊は完璧すぎて欠点など全く見当たらなかったそう。



__*


「柊のせいで、以上のようなことがあったらしいよ〜。」


奏太の言葉に柊は溜息をついた。



俺は自分が嫌いだ。



どうして俺は【クレバヤシ シュウ】に生まれてきたんだろう?


奏太に生まれたかった。


隼人に生まれたかった。




もっと普通の容姿、家庭に生まれたかった___。





*サイドストーリー03
【本当の自分(紅林 柊)】