行きと変わらなく、私はレツのあのでかいバイクに乗った。


正確には乗せてもらった。だけど。
レツのお腹に腕を回すと
ふわっと香るシトラスとタバコの混じった香り。


それがやけに私を落ち着かせてくれた
逞しい背中に身を預けたと同時に
発進させるバイク。


音もそこまで煩くないし
なんとゆーかこのバイク自体が
レツみたい。


と考えながら後ろにいるであろうショウシに目を向けてみると
ショウシは私の視線に気がついたのかニコッと微笑んでくれた。


ショウシを見たあとに周りの景色をみてみる。


レツの運転のせいで
じっくり見れなかったけど、
早々に変わって景色と景色の
色が混じっていてとても
綺麗でとても切なくなった


それを横目にみていると
「キャーーー!」
という甲高い叫びに
目を見開きレツの背中から
顔を出せば案の定
もう目の前はこの前来たばかりの
Blue stoneがあった