「…分かりました。」
そういったことで鈴さんはここで記憶が戻るまで暮らすことになった。
「斎藤、こいつをお前の部屋で寝かせてやれ。お前なら安心だ。」
「御意。鈴、ついて来い。」
「あ、はい!」
鈴は布団から反射的に勢いよく立った。
怪我沢山してるが、大丈夫なのか?
そう思って心配はして見たものの鈴は平気そうな顔して斎藤さんの後を着いていった。
大丈夫だな。
俺は鈴が部屋から出て完全にいなくなるのを確認すると、俺は片付けをしようと立ち上がった。
隅っこに置いてある物を全て抱え込み、部屋を出ようとすると副長に止められた。
「山崎、後で布団を洗濯しとけ敷布団があいつの血がついてるからな。」
「御意。」
みると敷布団は血が沢山ついていた。
これだけつくってことは所々滲み出てるってことだよな?
でも、さっき平気な顔して行ったような…