ケータイ小説 野いちご

幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)

あぶない2人暮らし

ゆったりとした時間の流れる土曜日の朝。


朝陽の差し込むリビングルームでスーツケースを片手にご機嫌なお母さんに詰め寄った。


「お母さん、本当の本当にニューヨークに仕事があるの?」


「…………」


気まずい顔をしてパッと私から目をそらしたお母さんの正面にすかさず回り込む。


すると、お母さんはわざとらしくパスポートやビザを確認しはじめた。


「お母さん、昔からニューヨークに住んでみたいって言ってたよね?

アメリカに長期出張になったお父さんを追いかけて、無理やり仕事調整して行くんじゃないよね?」


「うーん…りりちゃんの日本語、最近難しくてよくわからないのよね?
英語の勉強しすぎちゃったのかしら?」



「そんなわけないでしょ!!」


テーブルをバンと叩くと、お母さんが得意げに商用ビザを取り出した。




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