髪を撫でる大きな手

耳元でささやく優しい声

優しく抱きしめてくれる人

夢でも見てるのかな?と目を開けるといつもの無表情の顔がそこにあった。

「きゃ」と声が出てしまいびっくりしていると

「美奈おはよう」と見たことのない笑顔

その笑顔を見て胸が「キュン」となってしまいぼーっとしてると

豪君が顔を近付けてきてキスをする。

昨日は優しいキスだったのに今朝は激しいキス

どうしていいのかわからずワタワタしていると、「やっと俺のものになった」嬉しそうな豪君

こんなにやさしい笑顔で見つめられると思ってなかったのでものすごく照れる

正直どうしていいかわからず豪君の胸に顔をうずめると・・・・

あんまりかわいい事すると襲うぞ・・・と

逆に恥ずかしくなり顔があげられず豪君にしっかりとくっつくと

頭の上でため息をつく豪君

あきれてるの?わたしなんかした?

そう思うと悲しくなり一人でに涙がこぼれた。

「どうした?どこか痛いのか?」と心配してるような声が聞こえ

いつの間にか豪君の胸にくっつけていた顔をぐいッと顎をもたれ上に向けられて

私の目を見ながらこういった。

「なんで美奈泣いてるのかわからない」理由を教えてくれ?と少し困った顔で私を見つめる。

私は正直に答えた。

「豪君がため息ついてたからもう私の事あきれて嫌になったのかなって」思ったら

悲しくて・・・・と話すと豪君は飛び切りの笑顔でこう答えた。

「美奈があんまり可愛い事ばかりするから、朝から我慢できなくなりそうだったから」

やっと両思いになったことだし俺の理性も持たないから

「美奈、覚悟しとけよ」とまた私を抱きしめた。

「えっ、それって」

「そう、今お前が想像したこと」

「俺ずっと、おまえとそういうことしたかったから」という豪君

まさかそんな言葉が出てくると思わず赤く染まった顔をあげることができなかった。