部屋から出ると皆テーブルに座ってワイワイやっている

いつの間にかテーブルにはいろんな料理が並んでいて・・・みんな楽しそうに食べていた。

お兄ちゃんが私と豪君が手を握ってるとそれを見て驚いていた・・・・

しかも柚菜ちゃんは少し顔が引きつってるし

お父さんとお母さんは新婚さんはいいわねーと言いながら

手をつないだまま私たちもその場所に座った。

座ると、グラスに何かシュワシュワーとしてる真っ白な飲み物が継がれ

おとうさんが爆弾発言を言い放った

「まずは渉と柚菜ちゃんに子供ができたお祝いと、豪君美奈の婚姻届提出して無事に夫婦になれた記念に乾杯」

とグラスを掲げた。

皆もカンパ―いって言ってるけど・・・・本当に毎回驚かされるけど

柚菜ちゃんが妊娠してた話も聞いてませんけど・・・・

と一人突っ込みしてると豪君が「どうした?飲めないのか?」と心配して私の顔を覗き込む

違うの私柚菜ちゃんが妊娠してたこと知らなかったと話すと・・・・みんな今知ったらしいぞ

と教えてくれた。

お寿司やお母さんの作ったおかずなどありいつの間にか私の好きなものをお皿に入れてくれて

お箸と一緒に渡してくれた。

「早く食べろ?」と言いながら私の手をまた握り離してくれない

すみませんが手を握っちゃうと食べれないんですがというと豪君は私を自分の膝にのせ

私の為に取ってくれたお皿を持ちその中で一番好きなイクラを箸でつかみ私の口元へ運んでくれる

この恐ろしい光景(いや微笑ましい)に回りも唖然

なかなか口を開けない私にヒナに餌をやるようにツンツンと口を開けろと催促してくる

恥ずかしかったけど素直に口を開けると大好きなイクラが咀嚼するごとにうまみが広がってきて

豪君に「美味しい」とほほ笑むと良かったと笑ってくれた。

お父さんたちは私たちが仲良く食べてる姿を見て微笑ましそうに見ていたが

一組のカップルは違ってた。

何か見てはいけないものを見てるような顔をして・・・・

皆お腹いっぱいだと言い出したぐらいに豪君が話しはじめた。