「今から見せるのは記憶映像っていうんだ

あんずが死ぬ前の映像だ」



そして、田嶋先生が近付いてきて瞼に軽くキスをした



すると、目の前に映像が表された





そこに写っているのは、私


通学路を歩いている

ちょうど家に帰っている様子




あぁ。そうか。思い出した

あの日、部活で夜遅くなってしまって1人で帰ってたんだ





見ていると、柱の影に包丁を持った怪しい女が帰っている途中の私を睨んでいた




「あいつが黒田花音だ」



声が聞こえてた方向を見ると田嶋先生が立っていた


「田嶋先生」


「俺らは、そうだな


簡単に言うと、空の上からあの二人を伺っているってことだな」




わかりやすい




しばらく様子を見ていると、黒田花音が私の後をつけだした



私は気付いていない

あぁ。つけられていたんだ





「牧田あんず!

後ろ見て!!つけられてるよ!!あんず!!」


あれ。なんで聞こえないんだろう