俺はいつもどおりの生活を送っていた。
と言っても、此処は西暦2300年で、全く違う街だがな…

だけど、今日からは違う生活が始まる。
俺の知らない土地で、家で、人達とで、新しい毎日を過ごしていく。


「…なんだ、もうこんな時間か…」

時計を見ると針はもう11時に回っていた。
出掛ける支度をし、きっともう帰ってくることはないだろう家に別れを告げる。

「さようなら」

悲しいよりも、ワクワクした感情が俺の中で溢れかえっていた