広い車の中で
じっと、ヒザを見つめていたら
頬に、ハンカチがあてられた




え…


私 泣いてたの…?



「…シャノン

さっきは…
さかった若者の様な真似をして
本当にすまなかった…」



「ぇ… ちがいますッ…!
私こそ、すみません…ッ
アサノさまは、悪くないです…!」


「…シャノン」

「はいッ!」

「――…さっきの彼が "好きな人"?」

「!!」




私は…

答えるのに迷った…