【櫻木side】



ナゼこうなったんだ。

本当、面倒くさい。








「櫻木せーんせ!おはようございますっ!」




朝7時を過ぎ、ドアを開けると"ある生徒"の顔が飛び込んでくる。

俺は現実ではないと信じ一度ドアを閉める。



オイオイ、懲りたんじゃねぇの?



ため息をついてドアを開けると

やたら笑顔の生徒兼お隣さんが。




「……この前言ったのもう忘れたわけ?」



酷く冷たい視線で言うと、その生徒兼お隣さん"高梨結芽"はにっこり笑った。



「櫻木先生は甘いですね。初めて会ったときに比べれば怖くなんてないですよ!あたし、先生にどれだけめちゃくちゃ打ちのめされても動じないですからっ!」



俺に向かってピースサインする高梨結芽。


初めて会ったときから変わってるヤツだと思っていたが…やっぱり変わってるよな。


つーか、おかしなヤツ。