「由依って…優しいし、料理上手だし、スイーツや、ゆるふわなマスコットキャラクターには目がなくて、すごく女の子らしくて可愛いし、私からすれば、魅力あるよ…由依は!」


「み、魅力なんてないよ。恵理子…言い過ぎ。」


恥ずかしさのあまり、顔が熱くなってしまった。


「そんなことないって!由依は可愛いよ。男子は、ちょっとした会話だけで由依を判断しちゃうから、“可愛げがない”とか好き勝手なこと言うんだよ。ったく、見る目がないよね!」


自分のことのように怒ってくれてる恵理子の気持ちが嬉しくて、私は笑みが零れた。


「恵理子が怒らなくてもいいのに…。でも、ありがと。」


「私たち、小学校からの付き合いなんだし、これからも何でも話してね!」


「うん!」


恵理子が親友で、本当に良かった。


心が軽くなった…。


とりあえず、このままの私でいよう。


でも、いずれは…内気な自分を脱して、素直になれたらいいな。


男の子に対しても…。