快晴の日曜日。


今日は、楽しみにしていた陽希との休日デート。


心を踊らせながら、遊園地へとやってきた。


「俺も由依と同じで、遊園地に来るのは…結構久しぶり。彼女と一緒に来ることになるなんて、昔の俺には想像つかなかっただろうな。」


「私もだよ。彼氏とか、自分には無縁の存在だったから。」


こんな風に男の子と休日に遊ぶなんて、つい最近まで有り得ないことだと思ってた。


恋って、スゴいな。


心の中で感心しつつ、チケットを購入して遊園地内へと入る。


イベント開催中の日曜日…ということもあってか、中はたくさんの人で賑わっていた。


「人が多いだろう…とは思ってたけど、結構な人出だな。」


「うん、そうだね…。」


「由依、俺の傍から離れんなよ?」


「だ、大丈夫だよ。手を繋いでるんだし…。」


遊園地に入る前から、既に手は握られた状態。


離れようがないから、心配する必要は無いと思うんだよね…。