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　柊 璃子（ヒイラギ リコ）高校2年。

　私は小学生の頃から視力が悪く、眼鏡をかけていて、長くて癖のある髪は邪魔にならないようにきつく後ろで纏めていて……と、まぁ簡単に言えばザ･優等生でクラスでは空気のように存在感がない。

　父親は中小企業のサラリーマン、母親は家でピアノの教室を開いている。

　母親にピアノをときたま教えてもらうが、特に上手くなることもなく、趣味といえば勉強くらい。

　父親ゆずりなのか気が弱くて頼まれると断れない性分のため、別にやりたくもなかったクラス委員を1年生からやっていて2年生になっても任されている。

　自分では自覚はないが、普段の私はあまり笑わないらしく、話しかけづらい雰囲気を持っている……と、教えてくれたのは小学生からの友人である舞原 彩音（マイハラ アヤネ)だ。

　彩音とは高校で学校が離れてしまって、その事を一番気にしていた彼女。理由を聞けば『だって絶対友達できないでしょ』と言うので、初めは反抗していたけれど、それは予言だったかのように見事に当たった。