ケータイ小説 野いちご

Ri.Night Ⅱ

28.夏祭りの前に



────…


夏祭りに行く事が決定した日から一週間が経ち、今日は待ちに待った夏祭りの日。


楽しみすぎて毎日ソワソワしていたあたしは、この日の為に念入りに準備した。


浴衣は真紀さんに預けているからまだ見てないけど、今年の浴衣もさぞかし可愛いんだろうな。


ママ、センス良いから。


去年は確か白地にピンクの花柄だった。


今年はどんな柄の浴衣なんだろう?


楽しみだ。






「さて、そろそろ出ようかな」



時刻はお昼の一時前。


夏祭りに行くには早すぎるけど、着付けとヘアメイクを真紀さんの家でして貰う予定だから早めに出発。


皆との待ち合わせは夕方、いつもの倉庫で。



十夜が真紀さんの家まで迎えに行くと言ってくれたけど、準備がいつ終わるのか分からないし、


それに、真紀さんの家をどうやって説明していいのか分からなかったから「大丈夫だよ」と言ってお断りした。



真紀さんの家は隣のS県にあって、一人暮らししているこの家からは大体三十分ぐらいで着く。


どちらかと言うと、此処より実家の方が近い。





そんな真紀さんの家に到着したあたしは、ピンポーンとインターホンを押した。


けど、どれだけ待っても反応がない。



おかしいなぁ……真紀さんが居ない時は家政婦さんが出て来てくれるのに。


もしかして家政婦さんも居ないとか?



そう思っていると、バンッと凄まじい音を立てて玄関が開いた。



「凛音ちゃーん!!」



そこから飛び出して来たのは女の人。



え、誰!?



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