「鬼羅・・・」




千菜の身体を自分のモノにした千代。
自分の中に会った千菜の人格が深い眠りに落ちたことを感じ、喜びをかみしめた。





「もう、私のもの・・・、この身体も、命も、私のもの」

「千代・・・?どういうことだ」




険しい顔が千代を見る。
千代はその表情を見て目を見開いた。
どうして?
どうして、そのような怖い顔をするの?



せっかく、ずっと一緒にいられるのに。
こうして、抱きあうこともできるというのに。





「もう、この身体の女はいないという事。もう、深い眠りに落ちて、目を覚まさない。だから、鬼羅はずっと私と一緒なのです」

「・・・目を覚まさない、だと?」




喜んで欲しかった。
ずっと一緒にいられる、と抱きしめてほしかった。

でも、目の前の鬼羅は思っていた反応をしてくれない。



面白くない。