休日開けの学校。

和歌はいつもの仲良しグループに
小坂君と友達になったことを話した。

みんな、よかったね!と言ってくれて嬉しかった。


この時、和歌はあおの悲しそうな表情に気づくことはできなかった…。


咲来は天然だがとても周りを見ている女の子だったのであおの表情の変化に気づいたので放課後あおを呼び出した。


『あお…』

『なに?咲来…』
あおは不思議そうにきく。

『ねぇ、あおって小坂君のこと今でも好きだよね?』

あおはいきなりの質問にびっくりした。

『なんでそう思うの?』
あおは咲来にたずねた。

『だって、和歌が小坂君と友達になったって聞いたとき表情が少しくもってた…。
かなしそうなめをしてたから…』

そう咲来は言ってはなしをすすめた。

『あお、自分の本当の気持ちに正直になっていいと思うよ!
和歌もわかってくれると思うし、あお自信一番つらいでしょ?』

咲来はあおの目を見てそう言った。

すると、あおが大声で咲来に言いはじめた。

『咲来になんかに言われたくない!!
私の気持ち…わかってないくせに偉そうに言わないで!!』

そういった後あおはしまったと思った。

自分のことを思っていってくれた言葉を…
咲来を傷つけたことに…。

あおは急いでその場から逃げ出した。


咲来はただただぼうぜんと、、、
その場に立ち尽くすことしかできなかった…。






そんなことになっているとは知らずにわかは小坂君と一緒に帰る約束をして二人で楽しく帰っていた。

『小坂君って犬と猫どっちがすき?』
和歌は静かになると緊張するのでたわいもないことを話すことにした。

『えーとね
俺はだんぜん犬だな』

『私も!犬派』

『俺ら気が合うな~!』
小坂君がそういうと和歌は恥ずかしくなって顔を赤くした。

和歌の顔が赤くなったことに気がついて小坂君は
『河東?顔赤いぞ?熱でもあるんじゃ…』
といって和歌の額に手をあてた。

『きゃっ』
いきなりで和歌は変な声がでて恥ずかしくなった。

『あ、ごめん、河東…』
小坂君はしたを向いてそういった。

和歌は内心小坂君の手が自分の額に触れたことが嬉しかった。


暖かくて、優しい手だったな…。
和歌は微笑みながらそう思った。

それと同時に友達以上になりたいという気持ちがふつふつとわき上がってくることにも気づいたのでした。