それから毎日、下校の時は告白される時間をぬぐって一緒に帰る時間を作ってくれて方向は逆なのに家の前まで送ってくれた


「毎日面倒じゃないの?」

全く逆方向の家まで送るなんてそんな優しい人いないと思う

「面倒どころか楽しいんだよ!

マジどうしちゃったのかな~俺」

星真くんはクシャクシャ頭の髪をかきあげて笑った

キュンー


私、星真くんの笑顔好きだな~

笑顔見ると、元気が出て来る

「楽しいなら良かった!

私も、星真くんの笑顔見るとなんか元気が出るよ♪」

「あ、あぁ」

するとまた星真くんは、頭をさすると下をむいて歩き始めた

顔が赤いような……それとも夕日に照らされてそう見える…?

まぁ、いいか‼

「待って!

最近すっごく、星真くんがやっさしい~!!!」


叫びながらはしって少し前に出た星真くんに追いついて背中をボンッと押した




二人の笑い声が、夕日の中に響いた