ケータイ小説 野いちご

ラグタイム

Ragtime1◇男になります!?
恐怖以外の何ものでもない壁ドン

閉店時間である夜の10時を迎えた。

「お疲れ様でしたー」

翼が外から戻ってきた。

「ご苦労さん。

武人と翼は先帰っていいぞ。

夕貴は話があるから少しの間だけ残るように」

コック服姿の藤本さんが言った。

えーっ、まだ残らなきゃいけないのー!?

疲れたから早く家に帰って寝たいのに…。

心の中で文句を言ったあたしに、
「はい、お疲れ様でしたー」

赤川さんと翼はあたしと藤本さんに頭を下げると、その場から立ち去った。

彼らの姿が見えなくなると、
「あの、話って…」

あたしは藤本さんに話しかけた。

< 44/ 340 >