結局、あの後なにがあったのかわからないまま、午後の授業を受けた。


藍那が早退した後、私を体育館裏に連れてった女4人や、それ以外にも周りが私へと視線を向ける。


そういえば、美形くんを置いて藍那を探しに行ったんだっけ?


あの後、なにか言われたのかな。


とにかく、私へと向ける視線が痛い。



横目で松井くんを見た。

真剣な顔つきで、ノートを書いてる。


まるで、誰も相手にしないと言ってるようで。


そして、ふと藍那を思い出した。


赤くなった頬に、目線も左右に揺らし、なにか隠してるよう。




「はあ……」


考えても考えても、答えは出なくて……。


帰りの準備をしようと、鞄の中に荷物を入れる。



あれ?