夏休み最終日。

用事がある何人かをのぞき、引退した三年生を含めた野球部のみんなで屋外プールにきていた。

学校からはバスで一時間くらいかかるけど、遊園地と夏は屋外プールも開放される、ここらへんでは一番大きいテーマパークだ。





「あ、さほちゃん。背中のリボンとれてるよ」


ウォータースライダーから戻ってきたさほちゃん。
彼女の水着の背中のリボンがとれているのを見つけ、直してあげようと声をかける。


「西川せんぱぁい、結んでください」

「え......?お、俺......?」


モデル体型で167センチ。
背の高くて色が白いさほちゃんは黒いビキニがよく似合っている。

そんなさほちゃんよりもさらに10センチくらい背の高いにっしーのそばにいくと、さほちゃんはくるっと後ろを向く。


すでに白い肌が日焼けで赤くなっているにっしーは、戸惑いながらも。

さほちゃんの栗色でふわふわの長い髪をかき分け、背中のリボンを直してあげている。