「ねぇねぇ、校内新聞見た?
高田っちアクティブ過ぎじゃない?」


冬休み明け、高田先生の記事が書かれた校内新聞をもって、ゆっちが私の席に近づいてきた。


「見た見た。お正月からなにやってるのか」


冬休み中は大晦日まできっちり部活があって、休みはお正月と翌日の二日間のみ。

その二日間で高田先生が登山したとかなんとか、新聞には書いてあった。


「ねえ。お正月くらいゆっくりしたらいいのにー」

「だね、あのさ、私、小野くんに告白することにしたよ」

「へー......、は!?」


高田先生の話のついでに、世間話のように重大発表をする私にゆっちは多少間があったにしろ、当然のように驚く。

それから、ちょっと!こっち!とまだ人が少ないとはいえ、ちらほら登校しはじめた人もいる朝の教室から私を連れ出し、廊下にひっぱっていく。