「ふぁ…。…朝か…。」

僕はいつものようにベッドから起き上がって、部屋を出た。


「まだ寝てる…。」


広いとはとても言えないリビングの壁際に置かれたソファの上で

昨日から僕と住むことになった男は眠っていた。


「…別に、起こす必要はないし。」


僕は心なしか物音を立てないように、準備をすませた。