ケータイ小説 野いちご

初恋パレット。~キミとわたしの恋の色~

*4th.pallet にじいろ*
3つの恋は、それぞれの…

 
それから約1か月。

あのちっとも可愛げのない騒々しい告白をした日から、季節はあっという間に秋の色を濃くしていた。


ちょっと押し気味ではあるものの、学祭やコンクールの準備もおおむねスケジュールどおりに進んでいて、今はいよいよ明日に迫った2日間の学祭に向けての最後の追い込み中だ。

思いがけず写真部のほうが忙しくなってしまい、クラスのほうの準備には思ったように顔を出せずに申し訳ない毎日が続いていたけれど、そんなわたしのぶんをカバーしてくれていた亜湖の話によると、クラスでの百井くんは率先してみんなに話しかけたり手伝ったりと、とても頑張っている様子だということだ。


それはぜひわたしも生で見たかったけれど、部長の悠仁先輩の彼女である美遥先輩の発案で、急きょ、学校内の廊下の壁の至るところに自分たちの写真を展示することになった写真部は、その準備に追われてしまって……。

うちの写真館で選りすぐった写真を大きく引き伸ばしてみたり、額を調達したり。

なにせ部員が3人しかいないため、いくら時間があっても足りない状況だった。


でも、今までどおりの展示の仕方じゃ、たくさんの人に写真を見てもらえないのは、去年の経験で学習済みだ。

部長や副部長はもう2回もそれを経験しているので、見てほしいという思いはきっと、写真に本気になったのがついこの間のわたしなんかより、ずっとずっと強い。
 

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