会館には台所も備わっていて、道具も一通り揃っていた。


多希と子どもたちを指揮してテーブルを並べさせる間に、食器を出して、ごみ袋や、おしぼりを用意して…よし、準備万端。


あとは切り分けるだけ!


けど、これが一番大変。

不公平がないように大きさに注意して切り分けるのは…大学の実習とはまたちがった難しさがあった。

もっと普段からお料理しとけばよかった!なんて後悔しながら慎重に包丁を入れて悪戦苦闘。

どうにか皿に一人ひとつずつ乗せて、全員分をいきわたらせることができた。