「好きだ。」

今にも消えてしまいそうな意識の中、

はっきりと聞こえたその言葉は、

私の心にそっと触れて、

一瞬のうちに溶けてしまう…。


「私、は…大嫌、い…。」


これが私の、最後の嘘。

私は最低な人間だから、

あなたを騙して傷つけた…。

だから…、私を恨んで、嫌いになって。

そして愛してくれる誰かと、

幸せになって。

最後までわがままでごめんね?

でも、もし叶うのなら…

もう一度あなたに…。