それから、場所を移動した私達は木の陰になってた芝生の上に腰を下ろす。



「今日、あっきー来なかったのってさ」

「うん」

「俺の所為だよね」



どこまでも察しがいいな。結城は。それに苦笑する。
きっと、結城は自分が麗さんの秘密を教えてしまったから秋人が来なかったんだって言いたいんだろう。
だけど違う。それは。



「違うよ。私は知ってよかったよ、結城」

「でも、その所為で」



麗さんを支えてくれるって言った結城の言葉も、ちゃんと憶えてる。
だけど、やっぱりそれじゃダメだ。


麗さんも前に進まないとダメだ。

そう、思ったから秋人に秘密を告白したんだ。