週明けの月曜日。
いつものように登校していると、校門に着いた辺りからたくさんの視線を感じた。
ん?
なに?
いつもと違う様子に、キョロキョロ辺りを見回す。
「ほらー! あの子だよー!」
「なんだ。普通の子じゃん」
「あんな人が高野くんの次の彼女?」
「趣味変わったよねー! 大石さんと真逆じゃん!」
んっ!?
待って。
話が飲み込めない。
誰が高野くんの次の彼女だって?
周りの女子達は、わたしを見てヒソヒソ言っている。
まさか、わたしのこと……?
上履きに履き替えてから廊下を歩いている時も、刺すほどのたくさんの視線を感じた。
な、なんなの〜?
なんでこんなことになってんの?
わたしが高野くんの彼女だなんて。
ヒソヒソ言ってるのがわかるけど、何を言っているのかまではわからない。
すごく居心地が悪くて、下を向きながら足速に教室に向かった。