ケータイ小説 野いちご

俺の方が、好きだけど。

Step*1
偽りのラブレター



ーードキドキ


ーードキドキ



や、やばい。


すごく緊張する。


ど、どうしよう。


こんなこと、生まれて初めてだよ。



昨日の夜何度も何度も修正して書き直した手紙を胸に当てた。


いい文章が思い浮かばなかったのと、ドキドキと緊張で何枚紙をムダにしたことか。



大丈夫。


わたしなら出来る。


何も、直接渡すわけじゃないんだから。


靴箱にそっと入れるだけじゃん。


大丈夫。


大丈夫だよ。


昇降口をスーッと通り抜けるまだ少し冷たい風が、シュシュで一つにまとめた長い髪を揺らす。


わたし鈴峰 花梨(すずみね かりん)は、この春晴れて高校二年生になりました。


春休みが明けてまだそんなに日が経っていないから、新しいクラスにはまだ慣れない。


そんな中、わたしは一大決心をした。


「よしっ!」


うん。


頑張ろう。


わたしは今日、高校の入学式の日に一目ボレした高野 海斗(たかの かいと)くんに告白します。



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