~涼太SIDE~

サツキ「ん… んん… 嫌…ごめんなさい…」

俺はサツキの苦しそうな声で目覚めた。


涼太「サツキ?」

サツキ「ん…ん涼太…」

涼太「怖い夢見た?」(抱き締める)

サツキ「・・・ ごめんなさい…」

涼太「どうして謝るの?」

サツキ「涼太も嫌だよね…」

涼太「ん?何が?」

サツキ「私なんかよりも可愛い子いるのに…」

涼太「何があったの?」

サツキ「男の子は弱い女の子の方が好きなんだよね?」

涼太「弱い?」

サツキ「弱い女の子見ると守ってあげたくなるとか?」

涼太「まあ守ってはあげないとね…」

サツキ「やっぱり…私みたいな冷めててかわいくない…」

涼太「やめろ。」

サツキ「え?」

涼太「俺が好きなのはサツキだけだよ?」

サツキ「でも…」

涼太「俺は一人で何でも頑張るサツキが好きだよ?何でも完璧にできちゃう…」

サツキ「でも…可愛くて…女の子らしい…」

涼太「サツキほど可愛い子見たことないけどな…」

サツキ「そうかな…」

涼太「今日何かあったの?」

サツキ「…ハアハアみんな…ハアハア 涼太は… ハアハア…私なんか… ハアハアハアハア」

涼太「サツキ深呼吸しよっか?」


何でいきなり過呼吸になったんだ?

とりあえず落ち着かせないと…


涼太「サツキ?吸って…吐いて…」

サツキ「ハアハアハアハア…スー…」

涼太「上手。その調子で続けて?」

サツキ「ハアハアハアハア…苦しい…」

涼太「大丈夫だよ?すぐ楽になるからね?」

サツキ「ごめんなさい…ハアハアハアハア…」

涼太「サツキ?深呼吸だよ?」

サツキ「スー…ハアハアハア…ハー…」


10分ぐらいで落ち着いた。


涼太「落ち着いた?」

サツキ「うん…ごめんなさい…」

涼太「謝らなくていいよ?不安だった?」

サツキ「…涼太…私なんかといて…楽しい?」

涼太「ああ。スッゲー楽しいよ。ドキドキするし…ずっと一緒にいたい。」

サツキ「本当に?」

涼太「大丈夫だよ?絶対離れないから。」

サツキ「束縛してる…」

涼太「そんなことないよ?俺がサツキといたいの。」

サツキ「本当に?私なんて… 」

涼太「サツキ?サツキは自分の良いところに気づいてる?」

サツキ「私に良いところなんてない。自分は強いなんて思い込んで、本当は世界で一番カッコ悪い…」

涼太「そんなことない。サツキは俺が出会った中で一番可愛くて、強くて…」

サツキ「…」

涼太「サツキの良いところたくさんあるよ?私なんてって言っちゃダメ。分かった?」

サツキ「…涼太はどうしてそんなに優しいの?」

涼太「サツキが好きだから。」

(沈黙)

サツキ「…涼太…そろそろ話さなきゃいけないね… 昔のこと… 約束だったもんね… 」



ついにこの時が来たんだな…

俺はどんなことがあったとしても、サツキを支えて見せる。