右目からしたたる雫が左目に入った時、思わず目を閉じてしまい、再び左目から涙が零れてしまった。


ひんやりしてきたマットに私は位置をずらしながら痕跡を残す。


部屋を真っ暗にして見えるのは宇宙。

青や白のキラキラが私の目に映る。

不規則に動くそれらは。ずっと昔からそこにあって。私を待っている。


いつの間にか涙は止まり、目の周りに薄いカスのようなものがへばりついていた。


目やにと一緒にとりながら、泣いた証拠をもみ消す。


泣いたことを無かったことにする。

そうして強化される。強化する。


このまま私も、もみ消そうなんて考えを宇宙に追いやりながら。