-翌朝-
「おはようございます!」
「あぁ、おはよ」
台所へ行ってみると、春樹くんは既に準備をしていた。
はやいなー。明日からはもっと早く起きよう!
「じゃあ、やって欲しいこというから、その指示に従ってやってくれる?」
「うん!了解しました!」
料理係は、朝ご飯、お弁当、夕飯の全てを作っているとのこと。
ちらっと春樹くんを見ると、とても手際よく料理をしている。
すごいなー...。私もあんな風にできるようがんばろう!
そう意気込んで、しばらくは無言でやっていたけど、あまりに何も会話がなかったから、私は昨日考えた質問をすることにした。
「あの、」
「なに?」
「春樹くんって言うの、言いづらいから、春樹って呼んでもいい?その方が距離も縮まるし!」
なんて言われるか不安になって、顔を少し覗きこむ。
「俺は別にいいけど」
「ほんと!?じゃあ春樹って呼ぶね!私のことも菜結って呼んで!」
「...わかった」
やった!これでちょっとは距離が縮まったよね!
この調子でがんばろう!