ササッ 草が揺れる音。 誰か来たのかと不思議に思った 美麗は振り返った。 「誰かいるの…?」 美麗に近づく影。 それは、学園でも有名な王子… 「あなたは…王子?」 美麗が問う。 「僕のこと、知ってくれてたんだ?」 そう微笑む王子。 「えーっと…夢の中で…?」 そう言った美麗にクスッと笑う王子。 「そっか、じゃあはじめましてかな? 僕は天野 陸アマノ リク。」 そう名乗った。