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放課後一番志貴先輩の教室に行った。


勿論のごとく、終了次第すぐいないはるるんは知らない話である。


「…何しに来た」


「今からっ、はるるんをっ、…助けに行きたいからっ」


激しい息切れ。


1年校舎から2年校舎まで全力疾走だったから仕方がない。


時間がないんだ。


「…晴がどこ行ったのか知ってんのかよ」


ふふふ。


あたしはスマホを取り出して、メールを見せる。




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from お色気先輩
20** 6月**日 15:24
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朝霧晴はよく最近できたショッピングモールに続く大通りを歩いてる。

私も大通りでアイツを見つけたのよ。

探すなら、大通りよ。









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お色気先輩はお察しの通り池山真奈美先輩である。


「今から追いかけるっ…志貴先輩も必要だから来て!」


必要。多分、これは志貴先輩がいなけりゃ、あたし絶対出来ない。


「あたしの限界まで手伝ってくれるんでしょっ?…早くっ」


息切れがなかなか止まらない中、志貴先輩の返事を聞かず、彼の腕を掴んで、校舎を出た。


校舎を出たあたし達は、新しいショッピングモールに足を進める。


少し学校から走ると、大通りが見えてきて、その道に沿って、また足を進める。


数分走ると見えてきたミルクティー。


彼とすれ違う女の子が彼を2度見している。


その中のスカートを短く折った女の子が彼に近づく。


っ。あ、やば。


ぐいっと志貴先輩の裾を力一杯に引き、路地裏に持ってく。


はるるんが振り返ったら、あたし達がストーキングしていること、バレるところだった。


あぶなっ。