「見てる方が寿命縮むって!」




「そうですか?面白くないですか?」




「どこがよ!!」





私と零の前はもう…カオス状態。


炎に黒い渦に、変な発明品やらが飛び交っている。




人形50体vs2人



の戦いは、思っていたより手応えがあるっぽかった。





「これで半分ぐらいじゃね?」



そう言って微笑みながら、柊は急に殴り掛かってきた人形を避け、後ろに潜んでいた人形に向かって電気鎖を巻きつけ、思いっきり引っ張り人形を転ばせる。




「そうっぽいねー」



なんて言うナミは、一気に5体ぐらい相手に手から真っ赤な火を出し、半分黒焦げにしちゃってる。





「いやー、凄いですね」



「私以上に零この世界に溶け込んでるし!」




なにより恐ろしいのはコイツ、零だ。



表情こそ大して変わらないものの、いつもと比べれば目が少し光っている気がする。



見た目思いっきり不良だけど、ちょっと子供っぽい。



いつもの零が大人っぽすぎるんだけどね。





「わあ!」



そんな事を考えている中、ナミの叫び…驚いたような声が響く。


そう、もう1つ恐ろしい...というか、厄介なことがあった。




「アレン君…何気に強いね」