いつかの朝の様にカーテンの隙間から陽射しが入ってきて眩しさに少し目を開ける。


きっと外は晴天だ。


陽日は私の体をキツく抱きしめ眠っている。


彼の穏やかな寝息が耳を擽る。


あの時はーーー


私が酔っ払ってここに泊まった時は、こんな状況にかなり焦ったけど、今はとても落ち着いている。


私達は空が白んでくるまで何度も何度も抱き合った。


陽日の熱がまだ肌に残っている。


再び目を閉じると心地よいダルさが眠気を誘う。


「はるひ……好き……」


眠りに落ちる前に呟くと私を抱きしめる陽日の手にもギュッと力が入った。


「俺も……めちゃくちゃ好き……」


少し掠れたセクシーな声が耳元に響く。


今はもう少し何も考えずにこの幸せな余韻に浸っていたい。


私達はまた眠りに落ちた。