『みんなおはよう!』
おはよーうとぬるい返事をしてくる3人、暑さでバテてるんだろうな。
この部屋、エアコンはおろか扇風機すらないもんね。
『おい、まひる。お前呼び出しておいて遅刻かよ!』
『遅刻じゃないわよ、ちょっと持ってくるものがあったの。それにこんなに走ってきたんだから。もう汗ビショビショ。』
早速悪態をついてきた、部員の蓮を軽くあしらいながら、私はリュックからあるものを取り出す。
そして取り出したものを背中の後ろに隠しながら、わざとらしくせきをする。
『オホン、ええ、今日集まってもらったのは他でもない。みなさんにこれを見せるためです! 』
私は隠していたものを勢いよく出した。
『何これ…?ビデオカメラ…?』
『そのとーり!
いきなりですがこれを使って映画をとりましょう!』