ケータイ小説 野いちご

ウタオト

volume.1
♪.鉢合わせ



「ふぁぁあ……」



無意識に欠伸が溢れた。



昨日は成り行き(強制的に)でSteLLaのPV撮影を見学したものの、すべてが終わったのは10時を回っていた。



すぐに帰れると思いきや、これまた成り行き(強制的に)でアドレスを交換することになり……。




帰ってきたのは草木も眠る丑三つ時だった。



「何?寝不足?」




目の前でアイスを頬張る万紀が頭を傾げる。




ゆっくりと寝てるはずだったのに万紀の突撃により起こされて、無理矢理ショッピングモールへと連れて来られた。




そして、今はフードコートで某数字が店名のアイスを食べている。




「ちょっとね……」



私はスマホを取ると、アドレス帳を開いた。




そこにはSteLLaというグループが作られていて、彼ら四人の名前が並んでいる。




家に引きこもりがちの私だけど、久々に万紀と晏佳叔父さん達以外の人達と触れ合った。




しかも、今人気のイケメン四人組のバンドメンバーと来た。





ベタな少女漫画みたい……。





< 44/ 156 >