大河がこの学校に来て一週間が経った。
「大河、英語の発音が分かんなくって」
「アメリカってどんな感じだったの?」
大河はすっかり人気者。
同じクラスだけにとどまらず、他のクラスからも集まってくる。
いや、下級生も来ているからもう学校の人気者だ。
前までは翔だったけど、翔はもう女子に囲まれるのを嫌がるから、それが全て大河に流れていった感じ。
今でも翔が女子に囲まれて喜んでたら、一発くらいぶん殴ってるけど。
「はいはい、1人ずつお願いね」
大河は悪い気はしないらしく、ニコニコ対応している。
この一週間で分かったけど、大河はけっこう女の子が好きらしい。