「あああっ!」


叫びながら起き上がると、ばふっという音が聞こえた。


………ばふっ?


それに、このさわり心地…布団?


あらためて目の前に広がる空間を見つめるけど、そこは間違いなく自分の部屋だった。


……………?


佐久間は?


広樹は…みんなは??



「右手…折れてない」



無心で右手を開いたり閉じたりしてみるけど、痛みなんて全然ない。