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「うっ、だ、だから、私に関わった人は、死んでしまう…」
私は泣きながら一生懸命、話した。
話し終わっても、誰からも返事がない。
きっとみんな、私から離れていく。
ヒトゴロシ…そう言って、離れていく。
みんな、そうだったから。
「そんなことがあったんだな…」
…
私は恐る恐る顔をあげる。
恭弥と、大希は静かに涙を流していた。
「な、んで?泣いてるの?」
そんなに私に関わったことを後悔しているの?
それとも----------…。
「っ~。よく、耐えてこれたね…俺だったら、自殺してたかも…」
恭弥が涙を拭いながら言った。
…耐えた?
「耐えてこれたなんて、美帆は強いな。」
大希は私のアタマに手を乗せてポンポンした。
…強い?
私が強いわけない。
自分のせいなのに、一人で泣いて、悲しい思いして。
私は弱い。ずるい。
「美帆のせいで両親が死んだんじゃない。美帆のせいで、その男が死んだんじゃない。美帆が愛されていたから。みんな、美帆がすきだったんだよ。」
違う。違う。
俊介は、何も分かってない。
「違う。私のせい。私は愛されてはいけなかった。両親のときで懲りればよかった。」
私は罪深い人間。
人生をかけて、償わなければいけない。
「美帆が、辛い人生送ってて両親は嬉しいか?その男は嬉しいか?」
…っ!
そ、れは…
「美帆を大切に思って、命を犠牲にしてまで美帆の人生を守ってくれたんだよ!」
違う、やめて…
やめて…
「守られた人生、無駄にしていいのかよっ!?」
やめて…っ!
そんなこと言われたら、私は壊れてしまう。もっと弱くなってしまう。
「もう、前に進めよ。一人で溜め込むな。」
どうしてそんな優しい顔で私を見るの?
どうしてそんな優しい声で……っ
やめて…
私は一人で生きなければいけない。
楽しく生きることなんて────。
「…っっ!なにもしらないくせにっ!私がどんな思いで…今まで生きてきたかっ!」
気づいたら大きな声を出していた。
「仲間を作るのが怖いか?!また誰か死んでしまいそうで!」
怖いにきまってる。
「怖いっ!怖いから…誰ももう…私のために死んでほしくないからっ!」
私は走った。
ただひたすら、走った。
涙が乾くほどに。
「はぁ、はぁ、はぁー。」
あいつらが言った言葉は私が望んでいた言葉なのだろうか。
もう、あの男になにも壊されたくない。
仲間なんて、作れない。
人を殺しといて、人生を楽しむ?
そんな残酷なことできないよ……