「美咲、ごめんな?不安にさせて…」
翔ちゃんの香りに包まれたけど、私の心の不安が消えることはない。
ねえ…翔ちゃん…?
それは何にたいしての“ごめん”なの?
「なあ…
俺と、結婚してください。」
翔ちゃんは真剣な顔……
カッコいい!
・・・・・・って!
「ええ!?
けっ結婚!?なっなんで!?」
ぶっ飛びすぎじゃない!?
でもさっき…
「・・・私と別れてもいいって…
最近帰りが遅かったのは!?
土日はなんで家にいないの!?
香水は!?女物の甘ったるい匂いだった!
浮気してるんじゃないの!?」
「落ち着けって。美咲…
ひとつずつ答えるから…
まず、美咲と別れてもいいって言ったのは…
嘘だから…
今日、エイプリルフールだろ?」