「百合、います?」
幹部室は2階にあった。
恭がドアを開けると、ノートパソコンの前に女の子が座っている。
茶色のウェーブがかった髪を、高い位置で一つにまとめていて、色白のうなじが妙に色っぽい。
その子はあたし達に気が付くと、大きな猫目を見開いて口をポカンと開けた。
「恭が……女の子連れてるよ……。」
「あ、こ、こんばんわっ。」
女の子は、恐る恐るあたしに近付いてくると、あたしのすぐ前に立って、
上から下まで舐め回すように私を観察してくる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…