ケータイ小説 野いちご

漆黒の闇に、偽りの華を

好きって気持ち



「明日っから夏休みかぁ~。」


直が、テーブルに頬杖をつきながら遠い目をしている。


「ほらっ。あんたの番だよ。」


「おー……うわ!俺また子供出来た!!やばくね?ヤリまくってんな俺!!いてっ!!」


「下品。」


直は、百合さんに思いっきり頭をひっぱたかれる。


「次俺の番ー♪」


春馬がルーレットを回す。


あたしは今、なぜか幹部室で皆と人生ゲームをしている。


というかここの所、学校が終わると毎日煌龍の倉庫に来ては、こうやって皆と過ごしていた。


そうこう日々を過ごす内に、明日からは待ちに待った夏休みだ。


「ヤバイ!俺借金地獄!!!次、茉弘ちゃん?」


「んー。」


「茉弘は、随分資産家ですねぇ。」


あたしがルーレットを回そうとすると、上から覗き込むように恭が顔を出す。


「お帰り。」


「ん。ただいま。」


恭は、あたしを見て優しく微笑む。


最近あたしは、日に日におかしくなっていく。


恭の笑顔を見ると、胸の奥の方がキュウってなるんだ。


< 116/ 200 >