「……」 「……」 案の定、私達の間を流れるのは気まずい沈黙。 何を話せばいいかわからない。 そもそも声をかけにくいオーラが出てる。 私はチラチラと彼の様子を窺った。 あくびをしたりして、とてもダルそうにしてた。 整ったルックスなのに、もったいないな。 犯罪者なんて……。 「帰ったら?」 「え……」 いきなり話しかけてきたかと思ったら、随分と素っ気ない事を言われた。