ケータイ小説 野いちご

少女アリスの唄

1 迷い兎とアンドロイド
01

──…

「ラビット」
「ああ、もうすぐ、アリスに会えるんだね…楽しみだ、そう思わないかい、グロース」
「私も楽しみだ、早く会いたい。……アリスに」


────…
──…


夢、見てたのかもしれない。

何か、楽しいことが起こらないか、いつも頭に浮かぶのはそのことばかりで。

つまらない日常に飽き飽きしてきた。授業中はいつも上の空。くだらない。つまらない。


いつか、いつか、こんなつまらない日常じゃなくて、アドベンチャーチックな旅に出たい、と本気で思った。


でも、叶う確率は0パーセントに近く、ましてやアドベンチャーチックな旅だなんて、有り得る話じゃない。

そう、有り得ないんだから。

< 1/ 13 >