ケータイ小説 野いちご

天然王子

《第2章》
本当に善い人

 

「ホラ見てこれ!飴の包み…って見てないでしょ!?」

「興味ない。」


私は昨日あった出来事を職員室のソファに腰かけて先生に自慢していた。

でも先生は全く興味ないみたいで、こっちを向きもしない。


「せっかく普段の生活に花のない先生に、女子高生のコイバナ持ってきてあげたのに」

「あ?なんだよそれ、別に頼んでねぇよ」


まぁそれ言われたらその通りなんだけどさ…


「そういえばお前、B組の俊道と仲いーんだろ?」

「え?誰しゅんどーって??」


B組で"しゅん"って付く名前の人は一人しか知らない…


「それってシュンくんのこと…?」

「あーなんか周りのやつらはそんな呼び方してたな。」

「え、てかシュンって名前じゃなかったの!?」

「なんだお前アイツの名前知らねーの?」


先生の話によると、シュンくんは自分の名前にものすごくコンプレックスを抱いているらしい。

そういえば自己紹介してくれた時も、"シュン"としか言ってなかった…

じゃあ本当の名前は?



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