ケータイ小説 野いちご

天然王子

《第1章》
天然と超天然

 

土曜日の昼過ぎ、私はコンビニにいた。

程良くクーラーのきいたここはまさに天国

気付けばもう何時間もずっと雑誌を立ち読みしている。

店員にとってはいい迷惑だろう

そろそろ退却しようとした時、気になるニュースが飛び込んできた。


「…な!梅野内けんじに恋人発覚!?」


とっさに大声を出してしまい、周りを確認して慌てて週刊誌で顔を隠す

梅野内けんじ…通称"梅ケン"

私の大好きな芸能人の一人。

最近はすごく忙しくてテレビで見ない日はない梅ケンにも彼女ができるなんて…

せっかくの休日にコンビニに何時間もいる暇人で男の一人もいない私とは大違い…

私はガサッと週刊誌を棚に戻した。


「こんなこと、してる場合じゃない!!」


私は勢いよくコンビニを飛び出した。



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