「紗和ぁあ…!!」

「……ハル…」


朝、学校に着くと見えた親友の姿

思わず名前を呼んで抱きつこうとした…

けど、やっぱり紗和には拒絶されて

さらに私の顔を見てトドメの一言


「ぶさいく」

「あ、やっぱり?」


そりゃそうだよ

昨日あんなに泣いたんだもん

目は超腫れてて、化粧でなんか隠しきれてなかった。


「…ちゃんと、伝えられたよ王子に好きって」

「………そっか」


昨日は、私が泣きやむまで王子がずっと私の背中を撫でてくれてて

その優しさに余計に泣いてしまった

あの時のことを思い出すと…今でも…


「ところでムカツクんだけどそのニヤケ顔」

「え?この顔?元からだよ〜」


顔がニヤケる