普通の天気、普通のテンションで迎えた普通の日曜日。
私は駅である人物を待っていた。
「おっそ!!!」
「バイトいつもより遅く終わったんだからしょーがねーじゃん」
てか、遅れてきたのに謝んないの!?
私は腕を組んで目の前に立っている田熊を睨みつけた。
「私付き合って"あげる"立場なんですけど!?」
なのになんで待たされなきゃなんないの!?
「いや、悪かったって」
謝り方てきとー!!!
しかも若干半笑いー!!!?
「ま、いーや。ところでさぁ…」
「お前切り替え早いな」
田熊の発言を軽く流して、私たちは歩き出した。
「ちゃんとどこ行くかとか決めてんの?」
「……なんにも」
「はぁ!?」
なにそれ!ありえないんだけど!!
普通考えとくじゃん
「じゃあなに買うとかは?」
「…わかんねーからお前に頼んでんじゃん」
田熊は眉を下げてこっちを見た。