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「ちあ」

「ん?」

「はい、今日の」

「あ!ありがと朔!」





同居を始めて1週間。



いつものように、朔が作ってくれたお弁当を受け取って鞄に入れる。



慣れとは怖いもので、これが当たり前になってしまっていた。




普通、炊事系って女である私がやるべきだよね…?


なんか、情けない。





けど、朔の作る料理は本当に美味しいから。


だから、私が無理に作らなくてもいいかな、なんて甘い考えがあったりもする。